プロフィール

タイ料理講師になるまで

初めてのタイ旅行。そして本場のタイ料理との衝撃の出会い。

1990年代、日本で第一次エスニック料理ブームが到来していた大学1年生の冬、本場タイでタイ料理を食べる機会が突然にやってきました。

当時関西圏に住んでいた私たち姉妹2人。母のいつもの突然の思い付きで、私たちはタイに旅行出来ることに。

当時のバンコクは、開発の真っ只中。今よりずっとずっと緑が多く、とても都会とは思えませんでした。

街中の木々には見たこともない、色とりどりの花が咲き乱れ、日本とは全く違う国にいるのだと実感。

初めてのタイはただひたすらに心地よく、初めて来たはずなのになぜか懐かしく、人々のはにかむような人懐っこい笑顔に魅了されて、私はタイが大好きになりました。

バンコク、チェンマイを訪れるツアーでは、様々なタイ料理を食べました。
あまりにも美味しくて、今でもそれぞれの料理を鮮明に思い出せるほどです。

特にメコン川を下るランチクルーズでグリーンカレーを食べたときのことは忘れられません。

パイナップルをくりぬき、器にしたものにパイナップルのチャーハンが入っていて、その横には..
日本のお店でも食べたことのあるグリーンカレー。

グリーンカレーね。食べたことあるけど、一応本場のを食べておこうかな。
と皿に取り分けて口に運んだとたん..

あまりの美味しさに、頭をガンと殴られたような衝撃を受けました。
えっ、これ…すっごい美味しい..!!こんな美味しいものがこの世にあるんだ..

美味しさのあまり言葉を失う私に、ウエイター達が美味しいでしょ?と愉快そうに微笑みかけます。
私がタイ料理に強烈に惹きつけられた原点となった旅行でした。

帰ってからはタイ料理店を巡る日々。

「好きな食べ物は?」と聞かれると、「タイ料理!」と答えては、皆を驚かせていました。当時はまだお店もあまりなく、食べたことのある人がとにかく周囲にいなかったので、珍しいものが好きなんだね~、といった反応でした。

今は「私も大好き!」という人が多くて、時間をかけて日本にも馴染んできたなあと思います。

タイの人々の優しさに触れて

大学を卒業後、英会話講師として勤務。その後、オーストラリアに語学留学、ワーキングホリデーをしていたことがあります。

現地では様々な仕事に挑戦、たくさんの友人との出会いと別れを経験しました。

そして、帰国の準備をしていた時、タイのピピ島で働くことになったと友人から連絡がありました。帰国するなら途中で寄って会いに来る?と言われ、せっかくなので立ち寄ることにしました。

オーストラリア出国後、そのままバンコクへ。久しぶりのバンコクはすっかり様変わり。たった数年で、きらびやかな大都会になっていました。知人夫婦にすっかりお世話になった後、友人のいる南タイへ向かいました。

初めての南タイは、バンコクとは全く違ったゆったりとした時間が流れていました。

バンコクでは感じなかった肌を焼き付けるような太陽の強さに、また違うタイに来たのだと感じました。

南タイでの食事は今まで食べてきたタイ料理とは違っていたのです。見たこともないタイ料理、新鮮な海の幸を生かした料理、ターメリックが使われている料理なども多く、地方によってここまで変わるのかとその多彩さに再びタイ料理に強く魅了され、もっと知りたいと思うようになりました。

タイ料理が学びたいと話すと、私のお母さんは近所でも評判の料理上手だよ、習いたい?と友人が言うので、是非!と頼んで、家で教えてもらうことになりました。

おばあちゃんや子供たちも集まり賑やかに過ごす中、友人のお母さんは次々に美味しい南タイ料理を作り、ジェスチャーを交えて、友人の通訳付きの料理レッスン。

言葉は通じなくても、皆身振り手振り、裏の畑まで手を取って連れて行ってくれて、こんな野菜だよと見せてくれたり。その優しさにしばらく忘れていた家族の温かさを思い出し、つい泣き出しそうになりました。

その様子にお母さんたちは少し驚きましたが、すぐに優しく笑って「大丈夫、大丈夫。マイペンライ(大丈夫)。ご飯を食べよう。美味しいご飯を食べれば元気になるよ。」と台所へ連れていき、沢山の家族みんなで、お母さんの作った染み入るように美味しい料理をにぎやかに食べると、私は安心しお母さんの言った通り元気を取り戻しました。

マイペンライ、とはタイの人が良く使う言葉で、大丈夫、という意味です。
何かとマイペンライという彼らを見て、小さな事は気にしない国民性なのだなあ、と思っていました。

けれども彼らと共に過ごすうち、それは少し違うような気がしてきました。

タイには様々な人が住んでいます。富める人も貧しい人も、共に同じ社会で生きています。生まれながらのどうしようもない格差もあります。

マイペンライという言葉は、それを受け止めて、なるべく明るく人生を生きていこうとする彼らの知恵、強さなのだろうと思います。

それを知ってから、ただタイが好きなだけでなく、それを教えてくれたタイの人々に感謝し、敬愛するようになったのです。

それからも何度も友人宅を訪れ、どこか懐かしさを感じさせるお母さんの台所で、沢山の南タイ料理を習い、家族のように受け入れてもらい、皆でひとつのテーブルを共にし、温かで穏やかな時間を過ごしました。

タイ料理教室の開講

帰国後は、お母さんや友人が教えてくれた沢山の美味しいタイ料理を、もっと知ってもらいたいと思うようになりました。

そしてタイの人々がくれた優しく温かな時間を、教室にご参加くださる方々にも過ごしていただきたい、そんな気持ちで、教室名をHiroko’s Thai Tableと名づけました。

帰国後しばらくしたのち、更にタイ料理を本格的に学びたいと何度も渡タイ。

バンコクのタイ王国文部省認定料理学校Wandee Culinary School(現Wandee Culinary Art School)にてcertificateを取得、チェンマイなどタイ各地の料理学校で学び続けています。

タイに導いてくれた家族友人、タイの友人達とお母さん、いつも熱心に教えてくれる沢山の料理学校の先生方に感謝して。

タイの人々に与えてもらったような温かで穏やかな時間、心地よい空気を感じてもらいながら、現地で学んだ美味しい料理を、今後もお教室で皆様にお伝えしていきたいと思っています。

Hiroko’s Thai Table 間博子

 

プロフィール

・学生時代に初めて旅したタイで、タイ料理との衝撃の出逢い。
強くタイ料理に魅せられるようになる。

・南タイ、プーケットにて多くの家庭料理、郷土料理を学ぶ。

・帰国後も何度も渡タイし、タイ王国文部省認定料理学校Wandee Culinary Schoolにてcertificateを取得。宮廷料理を中心に、タイ各地の郷土料理などを学ぶ。

・友人からのリクエストを受けてタイ料理を伝え始め、2012年よりカルチャーでの単発レッスンなど活動を開始。もっと広く伝えてみてはと勧められ、2013年よりカルチャー教室のレギュラーレッスン、イベントレッスン等で、毎月タイ料理を開催するようになる。

・2015年、自宅教室をスタート。現在に至るまで、自宅教室は毎月開催、企業様でのレッスンを始め、カルチャー教室、出張レッスン、イベント会場でのタイ料理教室を開催している。

・チェンマイThai Kitchen Centreにて、北タイ料理、ベジタリアンタイ料理を学ぶ。

・2018年より、タイの伝統芸術であるタイカービングを学び始める。

<食に関する保有資格>

  • タイ王国文部省認定料理学校Wandee Culinary School(certtificate取得)バンコク、Bangkok
  • Thai Kitchen Centre(certificate取得)チェンマイ、Ciang Mai
  • Thai Flower Dessert Course (certificate取得)
  • Flower Salon Miki Art Schoolフラワーデザイン科修了
  • 日本フィンガーフード協会フィンガーフード・スタイリスト(ディプロマ取得)
  • ハーブコーディネーター
  • スパイス&ハーブコンサルタント

<講師実績>

  • NPO山口カルチャースポーツ協会
  • やまぐちカルチャーセンター様料理教室講師
  • 山口合同ガス株式会社様料理教室講師
  • 株式会社ハウスドクター山口様料理教室講師

出張レッスン、イベントレッスン、自宅教室を毎月開催

<メディア出演>

  • tysテレビ山口「mix」様 出演
  • ベストライフマガジン「大人のteatime」様 掲載
  • 草土出版様 「最上のおもてなし5」 、「最上のおもてなし6」掲載

 
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